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敗血症小児への抗菌薬開始330分以上で死亡率上昇

2024年7月11日  専門誌ピックアップ

米国の小児病院51施設のデータを用いて、敗血症小児の死亡リスクが上昇する、救急外来到着から抗菌薬投与までの時間を後ろ向きコホート研究で検討。到着後1時間以内に敗血症と確認された生後29日から18歳未満までの1万9515例(中央値6歳)を解析対象とした。主要評価項目は敗血症に起因する3日死亡率とした。 その結果、到着から抗菌薬投与までの時間の中央値は69分で、敗血症に起因する3日死亡率が上昇する時間は330分と推定された。330分未満で抗菌薬を投与された患者(1万9164例)の敗血症に起因する3日死亡率は0.5%(93例)、30日死亡率は0.9%(163例)だった。330分経過後に抗菌薬を投与された患者(351例)の敗血症に起因する3日死亡率は1.2%(4例)、30日死亡率は2.0%(7例)で、330分以内の患者と比較して3日死亡率(オッズ比3.44、95%CI 1.20-9.93、P=0.02)、30日死亡率(同3.63、1.59-8.30、P=0.002)とも調整後オッズが上昇していた。...