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HPV関連・非依存性SNSCCの特性と生存率

2024年7月11日  専門誌ピックアップ

ヒトパピローマウイルス(HPV)関連鼻副鼻腔扁平上皮がん(SNSCC)とHPV非依存性SNSCCの特性および生存率の経時的傾向をコホート研究で検討。研究には、1975-2018年米国立がん研究所の監視・疫学・最終結果プログラムデータベースを用い、SNSCC患者3752例のデータを対象とした。 その結果、HPV関連群はHPV非依存性群と比べて限局性がんの患者が多く(42.3% vs. 9.2%)、HPV非依存性群はHPV関連群と比べて局所がんの患者が多かった(57.5% vs. 24.2%)。発生率に基づく死亡率は、HPV関連群では経時的に安定していた(0.32%)が、HPV非依存性群では有意に減少していた(-2.29%)。HPV関連群は、HPV非依存性群に比べて5年全生存率が高かった(62% vs. 35%、差27%ポイント、95%CI 23-31)。HPV関連群は、HPV非依存性群に比べて5年全生存率が全ての病期で高かった[限局性がん:ハザード比2.67(95%CI 1.96-3.65)、局所がん:同1.53(1.29-1.82)、遠隔転移のあるがん:同1.97(1.52-2.55)...