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T2D遺伝的リスクが高いほどβ細胞機能が急速に低下

2024年7月8日  Diabetes Care

韓国で、2型糖尿病(T2D)の遺伝的リスクとβ細胞機能の長期的な変化との関連を、地域住民を対象とした前向きコホートのデータを用いて検討。T2Dのない参加者6311例(平均51.6歳)に、2年ごとに75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を実施し、OGTTから導出した糖処理指数(DI)をβ細胞機能のマーカーとして14年間追跡した。遺伝的リスクはゲノムワイド多遺伝子リスクスコア(PRS)を用いて定量化し、低リスク(第1五分位群)、中リスク(第2-4五分位群)、高リスク(第5五分位群)に層別化した。 その結果、平均追跡期間の10.9年間に、高リスク群の374例(29.6%)、中リスク群の851例(22.5%)、低リスク群の188例(14.9%)がT2Dを発症した。高リスク群は低リスク群と比較して、ベースライン時のDIが25%低く、また縦断的解析で、log2変換した年当たりのDI低下速度は1.83倍だった(-0.034 vs. -0.019、P=2.1×10-3、T2D PRSの1SD増加ごとのP=1.2×10-4)。...