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院外心停止の生存に関連する米国EMSでの実践法は

2024年7月8日  専門誌ピックアップ

米国の救急医療サービス(EMS)エージェンシーによって院外心停止の生存率は大きく異なる。毎年10件以上の院外心停止が発生したCardiac Arrest Registry to Enhance Survival(CARES)に参加しているEMSエージェンシー470施設を対象に、院外心停止の神経学的に良好な生存のための蘇生に関する実践法をコホート研究で特定した。 その結果、3つの領域(訓練、CPR、輸送)の計7つの実践法がリスク標準化された神経学的に良好な生存率の高さと関連していた。リスク標準化された神経学的に良好な生存率の高いEMSエージェンシーでは、CPRフィードバックデバイスの使用(β=0.58、P=0.007)、指定された心停止またはST上昇型心筋梗塞の受け入れ施設への患者の搬送(β=0.57、P=0.003)の実行可能性が高かった。7つの実践のうち4つ以上を採用しているEMSエージェンシーは、神経学的に良好な生存率の最低四分位群(35.6%)に比べて最高四分位群(59.3%)の方が多かった(P<0.001)。...