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上咽頭がんへの化学放射線療法+sintilimabでEFS改善

2024年7月5日  Lancet

高リスクIII-IVa期局所進行上咽頭がん患者425例を対象に、標準化学放射線療法へのプログラム細胞死-1(PD-1)阻害薬sintilimabの上乗せ効果を第III相非盲検並行群間無作為化比較試験で検討(CONTINUUM試験)。主要評価項目は無イベント生存期間[EFS:無作為化から再発(局所領域または遠隔)または全死因死亡までの期間]とした。 その結果、中央値41.9カ月の追跡で、EFSは標準療法+sintilimab群(sintilimab群)の方が標準療法単独群よりも高かった[36カ月時点で86%(95%CI 81-90) vs. 76%(同70-81)、層別ハザード比0.59(同0.38-0.92)、P=0.019]。グレード3-4の有害事象がsintilimab群の74%および標準療法単独群の65%に発現し、特に発現頻度が高かったのは口内炎(33% vs. 30%)、白血球減少症(26% vs. 22%)、好中球減少症(24% vs. 21%)だった。sintilimab群の2例(1%、2例とも免疫関連と判定)および標準療法単独群の1例(1%未満)が死亡した。...