低中所得国のリウマチ性心疾患、3年で15％死亡

リウマチ性心疾患（RHD）が局地的に流行している低中所得国24カ国のRHD患者1万3696例（平均年齢43.2歳、女性72％）を対象に、患者にとって重要な主要な臨床転帰のリスクと予測因子を多施設共同前向き観察研究で検討。主要評価項目は全死因死亡とした。 追跡調査終了時点で1万2967例（94.7％）の生存状況データが得られた。中央値3.2年（4万1478患者年）の期間に1943例が死亡した（全体で15％、4.7％/患者年）。死亡の大部分（67.5％）は血管系の原因で、主に心不全と心臓突然死だった。弁膜症手術を受けたのは4.4％、心不全で入院したのは2％/年、脳卒中は0.6％/年、再発性リウマチ熱はまれだった。うっ血性心不全（ハザード比1.58、95％CI 1.50-1.87、P＜0.001）、肺高血圧（同1.52、1.37-1.69、P＜0.001）、心房細動（同1.30、1.15-1.46、P＜0.001）など、重症弁膜症のマーカーに死亡率上昇との関連が見られ、手術（同0.23、0.12-0.44、P＜0.001）、弁形成術（同0.24、0.06-0.95、P＝0.042）に死亡率低...