切除可能な肉眼的病期IIIの悪性黒色腫に術前免疫療法でEFS改善

切除可能な肉眼的病期IIIの悪性黒色腫患者423例を対象に、イピリムマブ＋ニボルマブによるネオアジュバント療法の有効性を第III相国際共同無作為化試験で検討。アジュバント療法（ニボルマブ）群と比較した。ネオアジュバント群では、部分奏効または非奏効の患者にのみアジュバント療法を行った。主要評価項目は無イベント生存（EFS）とした。 その結果、追跡調査期間中央値9.9カ月時点で、12カ月推定無イベント生存率はネオアジュバント群が83.7％（99.9％CI 73.8-94.8）、アジュバント群が57.2％（同45.1-72.7）だった。厳格な平均生存期間の差は8.00カ月（同4.94-11.05、P＜0.001、進行、再発、または死亡のハザード比0.32、同0.15-0.66）だった。ネオアジュバント群では、病理学的著効（MPR）が59.0％、部分奏効が8.0％、非奏効が26.4％、進行が2.4％だった。12カ月推定無再発生存率は、病理学的著効患者で95.1％、部分奏効で76.1％、非奏効で57.0％だった。グレード3以上の全身治療関連有害事象の発現率は、ネオアジュバント群が29.7％、アジ...