1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 遺伝性血管浮腫の発作がdonidalorsen皮下投与で減少

遺伝性血管浮腫の発作がdonidalorsen皮下投与で減少

2024年7月3日  New England Journal of Medicine

遺伝性血管浮腫患者を対象に、アンチセンス阻害薬donidalorsenの有効性と安全性を第III相二重盲検無作為化比較試験で検討。患者90例を、donidalorsen(80mg)を4週ごと(45例)または8週ごと(23例)に皮下投与する群、またはプラセボ群(22例)に割り付けた。主要評価項目は、第1週から第25週までの時間正規化した4週間当たりの遺伝性血管浮腫の発作回数(発作発生率)とした。 その結果、発作発生率の最小二乗平均値は、4週群が0.44、8週群が1.02、プラセボ群が2.26だった。第1週から第25週までの平均発作発生率は、プラセボ群と比較して4週群が81%低く(P<0.001)、8週群が55%低かった(P=0.004)。試験開始時からの発作発生率低下の中央値は、4週群が90%、8週群が83%、プラセボ群が16%だった。有害事象は注射部位の紅斑、頭痛、上咽頭炎が高頻度に発現し、有害事象の98%は軽度または中等度だった。...