ロボット支援下僧帽弁形成術の転帰良好

日本心臓血管外科手術データベースを用いて、ロボット支援下僧帽弁（MV）形成術が保険適用となった3年間（2018-20年）にロボット支援下（ROBO）または右小開胸アプローチによる単独MV形成術を受けた患者を特定し、臨床転帰を評価。傾向スコアマッチングによりROBO群と右小開胸群をそれぞれ577例組み入れて比較した。 その結果、手術時間、人工心肺時間、大動脈遮断時間は、ROBO群の方が有意に短かった。ICU滞在期間はROBO群の方が長かったが、退院までの期間はROBO群の方が有意に短かった。院内死亡率に、両群で意味のある差はなかった。術後の脳卒中、腎不全、人工呼吸の長期化、およびMV置換術に移行した患者数は、両群同様に少なかった。...