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前立腺がんのbpMRI検査はPSA検査より優れているか

2024年7月2日  Annals of Internal Medicine

米国で、前立腺がんの検診未受診または未診断の55歳の男性を対象に、第1選択の検診としてバイパラメトリックMRI(bpMRI)を実施した場合の相対的有効性と費用対効果をマイクロシミュレーションモデルを用いた意思決定分析で検討。69歳までの2年に1回の検診で第1選択としてPSA検査[第2選択のマルチパラメトリックMRI(mpMRI)の有無は問わない]またはbpMRIを実施し、その後MRIまたはMRI+経直腸超音波ガイド下で生検を実施し、健康面と経済面の転帰を比較した。 男性1000例について、bpMRIはPSA検査との比較で、前立腺がん死亡が2-3件予防され、生存年が10-30年(1人当たり4-11日)増えたが、生検が1506-4174件増え、過剰診断も38-124件増えた(生検のイメージング法により異なる)。従来の費用対効果の閾値では、まずPSA検査とmpMRIを実施し、PI-RADS 4-5の場合にいずれかの方法で生検を実施することで、正味の金銭的便益が最大となった。...