再発・難治性多発性骨髄腫にB-Pd療法が有効

再発・難治性骨髄腫患者を対象に、belantamab mafodotin、ポマリドミド、デキサメタゾン（BPd）の3剤併用療法を、ポマリドミド、ボルテゾミブ、デキサメタゾン（PVd）療法と比較して第III相無作為化非盲検試験で検討（DREAMM 8試験）。302例を、BPd群（155例）、PVd群（147例）に無作為化割り付けした。主要評価項目は無増悪生存とし、疾患の反応と安全性も評価した。 その結果、追跡期間中央値21.8カ月時点で、推定12カ月無増悪生存率はBPd群が71％、PVd群が51％だった（病勢進行または死亡のハザード比0.52、95％CI 0.37-0.73、P＜0.001）。治療への反応（部分奏効以上）を示した患者の割合は、BPd群が77％、PVd群が72％、完全奏効以上はそれぞれ40％と16％だった。グレード3以上の有害事象がBPd群の94％、PVd群の76％に発現した。眼の有害事象がBPd群の89％（グレード3-4が43％）、PVd群の30％（同2％）に発現したが、BPd群はbelantamab mafodotinの用量調節で管理可能だった。...