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心不全とフレイルのリスクに関連するタンパク質を同定

2024年7月2日  専門誌ピックアップ

大規模プロテオミクスを用いて、心不全(HF)とフレイルに共通する経路を同定。Atherosclerosis Risk In Communitiesコホート研究の来院3(V3)時点の参加者1万638例(平均60歳)を対象に、計4877個のタンパク質アプタマーを測定した。 その結果、全体では286個のタンパク質がV3後のHF発症と関連し(822件、P<1.0×10−5)、このうち83個はV5後の発症とも関連した(336件、P<1.7×10−4)。V5時点で非HFの参加者(3908例、平均75歳)ではHF関連タンパク質83個のうち48個がフレイル有病と関連し(223例、P<6.0×10−4)、このうち18個はV6時点のフレイル発症とも関連した(152例、P<1.0×10−3)。これらのタンパク質は線維化および炎症経路を強化し、駆出率低下HFよりも駆出率保持HFの発症と強く関連した。外部解析(Cardiovascular Health Study参加者3189例)で、全18個のタンパク質がフレイル有病とHF発症の両方に関連した。メンデル無作為化解析で、フレイルとHFに対する複数のタンパク質の潜...