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プライマリケア医の抗菌薬処方がフィードバックで減少

2024年7月1日  British Medical Journal

カナダ・オンタリオ州のプライマリケア医5046例を対象に、抗菌薬処方を同業者と比較して文書でフィードバックすることによる抗菌薬処方の減少効果を実用的要因デザイン無作為化試験で検討。65歳以上の患者に抗菌薬を処方している対象医師を介入群(フィードバック送付あり)と対照群(フィードバック送付なし)に4対1の割合で割り付け、介入群をフィードバックのケースミックス調整の有無と抗菌薬関連の害を強調したメッセージ封入の有無でさらに無作為化した。主要評価項目は、介入後6カ月時点の受診(65歳以上)1000件当たりの抗菌薬処方率とした。 その結果、平均抗菌薬処方率は対照群が59.4、介入群が56.0だった(相対率0.95、95%CI 0.94-0.96)。不必要な抗菌薬処方(0.89、0.86-0.92)、7日超の長期処方(0.85、0.83-0.87)、広域スペクトル薬処方(0.94、0.92-0.95)も、介入群の方が有意に低かった。害を強調するメッセージを入れても有意な効果は認められなかった。ケースミックス調整で、抗菌薬処方がわずかに増加した(1.01、1.00-1.03)。...