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局所進行dMMR結腸がんへのネオアジュバント療法は安全で有効

2024年7月1日  New England Journal of Medicine

ミスマッチ修復機能欠損(dMMR)の局所進行結腸がん患者を対象に、ニボルマブ+イピリムマブによるネオアジュバント免疫療法について第II相多施設共同単群試験で検討。治療歴がなく転移を伴わない患者115例を組み入れた。主要評価項目は、安全性と3年無病生存の2つとした。安全性は、適時の手術(治療関連毒性事象による予定手術の遅延が2週間以下)と定義した。 その結果、113例(98%)が適時の手術を受けた。グレード3または4の免疫関連有害事象が5例(4%)に認められた。有害事象により投与が中止となった患者はいなかった。有効性解析対象となった111例のうち109例(98%)に病理学的奏効が認められ、病理学的著効(残存生存腫瘍が10%以下)が105例(95%)、病理学的完全奏効(残存生存腫瘍が0%)が75例(68%)だった。追跡調査期間中央値26カ月で再発は認められなかった。...