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チルゼパチドは非糖尿病肥満成人の減量にも有効

2024年7月1日  Journal of the American Medical Association

中国の29施設で、肥満または過体重で、糖尿病のない成人210例(女性49.0%、平均36.1歳、体重91.8kg、BMI 32.3)を対象に、減量のためのチルゼパチド投与の有効性と安全性を無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験で検討(SURMOUNT-CN試験)。参加者をチルゼパチド10mg(70例)、15mg(71例)、プラセボ(69例)のいずれかに割り付けて週1回52週間皮下投与し、生活習慣介入も実施した。主要評価項目は、試験開始時から52週時点までの体重変化率と5%以上の減量の複合とした。 その結果、52週時点での体重の平均変化率は、チルゼパチド10mg群が-13.6%、15mg群が-17.5%、プラセボ群が-2.3%だった(10mg群とプラセボ群の差:-11.3%、P<0.001、15mg群とプラセボ群の差:-15.1%、P<0.001)。5%以上の減量を達成した参加者の割合は、10mg群が87.7%、15mg群が85.8%、プラセボ群が29.3%だった(プラセボとの比較のP<0.001)。消化器系の有害事象が高頻度に生じ、ほとんどは軽症から中等症だった。...