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経口避妊薬使用でCYP1B1変異保有者の線維化性脱毛症リスク上昇

2024年6月26日  専門誌ピックアップ

英国で、前頭部線維化性脱毛症(FFA)リスクに関係するCYP1B1のミスセンス変異(c.1358A>G, p.Asn453Ser)の保護的作用が、経口避妊薬錠剤(OCP)の使用によって調節されるかどうかを、症例対照デザインを用いた遺伝子・環境相互作用の解析で検討。FFA女性患者489例(平均65.8歳)と、年齢と祖先が一致する無関係な女性対照3万4254例(平均65.0歳)を英国バイオバンクから1対66の比率でマッチさせた。主要評価項目は、CYP1B1ミスセンス変異の女性のFFAリスクへの寄与に対する、OCP使用の調節作用とした。 その結果、FFA患者の75.7%、対照の91.0%にOCP使用歴があった。OCP使用者には女性のFFAとCYP1B1リスクアレルとの関連が認められた(オッズ比1.90、95%CI 1.50-2.40、P=8.41×10-8)が、OCP非使用者には認められなかった(同1.16、0.82-1.64、P=0.39)。遺伝子・環境相互作用モデルでは、c.1358A、p.453AsnとOCP使用歴との間に、FFAリスクに対する有意な統計学的相加効果が示された(交互作用...