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初発CMLにアシミニブがTKIよりも有効

2024年6月30日  New England Journal of Medicine

新たに慢性骨髄性白血病(CML)と診断された患者を対象に、BCR::ABL1阻害薬アシミニブの有効性と安全性を第III相試験で検討(ASC4FIRST試験)。患者をアシミニブ群(201例)と医師選択チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)群(204例)に割り付けた。主要評価項目は48週時点の分子遺伝学的大奏効とした。 追跡期間中央値はアシミニブ群が16.3カ月、医師選択TKI群が15.7カ月だった。48週時点での分子遺伝学的大奏効率は、アシミニブ群が67.7%、医師選択TKI群が49.0%だった(差18.9%ポイント、95%CI 9.6-28.2、調整後両側P<0.001)。無作為化前の医師選択TKIがイマチニブだった層では、アシミニブ群が69.3%、イマチニブ群が40.2%(同29.6%ポイント、16.9-42.2、調整後両側P<0.001)だった。グレード3以上の有害事象と試験レジメンの中止に至った事象の頻度は、アシミニブ(それぞれ38.0%、4.5%)の方がイマチニブ(44.4%、11.1%)および第2世代TKI(54.9%、9.8%)よりも低かった。...