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AF伴う脳卒中へのDOAC早期開始、梗塞サイズで効果変わらず

2024年6月30日  JAMA Neurology

心房細動を伴う虚血性脳卒中患者1962例を対象に、脳画像診断で評価した梗塞サイズ(軽度、中等度、重度)によって早期および待期的開始の直接経口抗凝固薬(DOAC)の安全性および有効性が異なるかどうかをELAN試験の事後解析で検討。主要評価項目は、30日以内の虚血性脳卒中再発、症候性頭蓋内出血、頭蓋外出血、全身性塞栓症、血管死の複合とした。 その結果、主要評価項目の発生率は、軽度脳卒中では早期開始群2.7%、待期的開始群3.0%(オッズ比0.89、95%CI 0.38-2.10)、中等度脳卒中では早期開始群2.8%、待期的開始群3.6%(同0.80、0.35-1.74)、重度脳卒中では早期開始群3.7%、待期的開始群7.0%(同0.52、0.21-1.18)だった。早期開始群の主要評価項目の推定リスク差の95%CIは、軽度脳卒中で-2.78-2.12%、中等度脳卒中で-3.23-1.76%、重度脳卒中で-7.49-0.81%だった。主要評価項目に関して有意な治療間交互作用はなかった。...