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心不全で入院した高齢患者の6%が1年で透析に移行

2024年6月29日  専門誌ピックアップ

心不全(HF)による入院後のメディケア受給者を対象に、入院後1年間の透析および急性腎障害(AKI)の発生率を後ろ向きコホート研究で検討。米国のGet With The Guidelines-Heart Failureレジストリのデータを用いた。主要評価項目はHFによる入院後1年間の入院透析開始とした。 解析対象者8万5298例(平均年齢80歳、女性53%)の平均左室駆出率は47%、平均推算糸球体濾過量(eGFR)は53mL/分/1.73m2(63%が60mL/分/1.73m2未満)だった。HFによる入院後1年までに6%が透析に移行し、7%が透析または末期腎臓病に移行し、7%が急性腎障害(AKI)で再入院した。eGFRが60mL/分/1.73m2以上の患者と比較して、45-60mL/分/1.73m2未満の患者と30mL/分/1.73m2未満の患者では透析のために再入院する割合が高かった[45-60未満:調整ハザード比2.16(95% CI 1.86-2.51)、30未満:同28.46(25.25-32.08)]。退院時eGFR低値(10mL/分/1.73m2低下当たり)は、透析のための再...