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AMI後のCOPDにβ遮断薬で有害転帰リスク上昇せず

2024年6月28日  専門誌ピックアップ

急性心筋梗塞(AMI)を発症した慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者を対象に、退院時のβ遮断薬処方が死亡率や有害な心肺転帰のリスクに及ぼす効果を前向き縦断コホート研究で検討。米国のBLOCK-COPDネットワークの18病院でAMIに対する心臓カテーテル治療を受けた35歳以上のCOPD患者を登録した。主要評価項目は、死亡、理由を問わない入院、血行再建から成る複合評価項目までの期間とした。 AMIに対して心臓カテーテル治療を受けた3531例のCOPD有病率は17.1%だった。COPDとAMIを合併した患者579例のうち、502例(86.7%)が退院時にβ遮断薬を処方された。最終解析の対象となったCOPD患者562例の年齢中央値は70.0歳で、58.5%が男性だった。β遮断薬を処方されて退院した患者に主要評価項目のリスク上昇は見られなかった(ハザード比1.01、95%CI 0.66-1.54、P=0.96)。...