足関節骨折の術後荷重負荷、2週間vs. 6週間

足関節不安定型骨折患者561例（18歳以上）を対象に、歩行を術後2週間で開始する（早期荷重負荷）臨床効果および費用対効果を実用的多施設共同非劣性無作為化比較試験で検討（WAX試験）。現行の術後6週間で開始する群（後期荷重負荷）と比較した。主要評価項目は足関節機能とし、無作為化4カ月後のOlerud and Molander Ankle Score（OMAS）で評価した。非劣性マージンは－6点とした。 その結果、480例（86％）から主要評価項目に関するデータを収集した。4カ月時点の平均OMASスコアは早期群が65.9、後期群が61.2で、非劣性が示された（調整後平均差4.47、95％CI 0.58-8.37、P＝0.024）。1つ以上の合併症発症率は早期群が16％、後期群が14％だった（調整後オッズ比1.18、同0.80-1.75、P＝0.40）。英国の国民保健サービスと個人の社会福祉サービスの観点から見た平均コストは、早期群が725ポンド、後期群が785ポンドだった（平均差－60ポンド、同－342-232）。早期群の費用対効果が高い確率は80％を超えていた。...