1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 移植非適応の新規多発性骨髄腫にイサツキシマブ+VRdでPFS改善

移植非適応の新規多発性骨髄腫にイサツキシマブ+VRdでPFS改善

2024年6月28日  New England Journal of Medicine

移植非適応の新規多発性骨髄腫患者446例(18-80歳)を対象に、抗CD-38モノクローナル抗体イサツキシマブをボルテゾミブ、レナリドミド、デキサメタゾン(VRd)療法に追加した有効性を第III相国際共同非盲検無作為化試験で検討。主要評価項目は無増悪生存(PFS)とした。 その結果、追跡調査期間中央値59.7カ月時点で、60カ月の推定PFS率はイサツキシマブ+VRd群が63.2%、VRd群が45.2%だった(病態進行または死亡のハザード比0.60、95%CI 0.41-0.88、P<0.001)。イサツキシマブ+VRd群の方が、完全奏効以上を示した患者の割合(74.7% vs. 64.1%、P=0.01)、および完全奏効かつ微小残存病変陰性患者の割合(55.5% vs. 40.9%、P=0.003)が有意に高かった。イサツキシマブ+VRdレジメンで新たな安全性シグナルは認められなかった。治療下での重篤な有害事象および中止に至った有害事象の発現率は、両群で同程度だった。...