高齢ドライバーが運転を中止する要因

米国で、高齢ドライバーの運転中止と関連する要因を前向き縦断観察研究で検討。Knight Alzheimer Disease Research CenterとThe DRIVES Projectの参加者で、研究開始時に65歳以上で毎週運転しており、認知機能正常［Clinical Dementia Rating（CDR）0］だった参加者を登録した。主要評価項目は研究開始時の来院から運転中止までの期間とした。 参加者283例の平均追跡期間は5.62年だった。年齢、教育、性別を調整した単純なモデルでは、アミロイドβ（Aβ）PET画像は運転中止の独立した予測因子ではなかったが、脳脊髄液バイオマーカー、特にt-Tau/Aβ42比（ハザード比2.82、95％CI 1.23-6.44、P＝0.014）とp-Tau/Aβ42比（同2.91、1.28-6.59、P＝0.012）は、独立した予測因子だった。一方、完全なモデルでは、各モデルでのCDRおよびPACCスコアに基づく認知機能障害への進行があると運転中止のリスクが高かったが、ADバイオマーカーは統計学的に有意ではなかった。...