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妊娠中のバルプロ酸と避妊併用は2割のみ

2024年6月27日  専門誌ピックアップ

妊娠可能年齢の女性6万9390例(平均年齢29.8歳)を対象に、バルプロ酸使用中の妊娠率と避妊の併用について後ろ向きコホート研究で検討。バルプロ酸による治療エピソードはてんかん、片頭痛または頭痛、気分障害、および不明または適応外使用で分類した。妊娠発生率比(IRR)と治療中の避妊を評価した。 その結果、治療エピソードは16万5772件だった。最も多かった適応症は気分障害(42.5%)で、続いて片頭痛または頭痛(20.1%)だった。てんかんは少なかった(14.9%)。気分障害(IRR 2.16、95%CI 1.93-2.42)および片頭痛または頭痛(同2.01、1.92-2.09)での妊娠率は、てんかんに比べ2倍以上だった。バルプロ酸使用中の妊娠発生率に経時的な変化はなく、2005年が100人年当たり1.74(95%CI 1.14-2.53)、2019年が1.90(同1.16-3.12)だった。避妊を伴用していた治療エピソードは少なかった(22.3%)。最も多かった避妊方法は経口薬だった(73.1%)。...