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CABG後の心房細動、抗凝固薬使用で出血リスク上昇

2024年6月25日  European Heart Journal

冠動脈バイパス移植術(CABG)後に、術後心房細動(POAF)を発症した患者の臨床転帰、経口抗凝固薬(OAC)の使用、便益、合併症の特性をメタ解析で評価。評価項目は、血栓塞栓イベント、出血、死亡のリスクなどとし、OAC使用者と不使用者で層別化して解析した。 その結果、CABG患者169万8307例でのPOAF発生率は7.9-37.6%だった。POAFを発症した患者の15.5%がOACを使用した。30日以内の血栓塞栓イベントの発生率は1.0%(POAF群0.3%、非POAF群0.8%)、死亡率は2.0%(POAF群1.0%、非POAF群0.5%)だった。出血の発生率は、POAF群で1.1%、非POAF群で2.7%だった。中央値4.6年の間に、POAF群では血栓塞栓イベントが100人年当たり1.73、死亡が3.39、出血イベントが2.00、非POAF群ではそれぞれ1.14、2.19、1.60発生した。OACの使用は高い出血リスク(効果量0.32、0.06-0.58)に関連していた。...