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セマグルチドは2型糖尿病と慢性腎臓病の合併にも有効

2024年6月25日  New England Journal of Medicine

2型糖尿病と慢性腎臓病を合併した患者を対象に、セマグルチドが腎不全、心血管イベント、死亡のリスクを低下させるかどうかを無作為化比較試験で検討(FLOW試験)。3533例をセマグルチド群(1767例)またはプラセボ群(1766例)に割り付けた。主要評価項目の主要な腎疾患事象は、腎不全発症(透析、移植、またはeGFR<15mL/分/1.73m2)、試験開始時からeGFRの50%以上低下、腎関連死または心血管死の複合とした。 中間解析により早期終了が決定し、追跡期間中央値は3.4年だった。主要評価項目の事象発生リスクは、プラセボ群との比較でセマグルチド群が24%低かった(ハザード比0.76、95%CI 0.66-0.88、P=0.0003)。主要評価項目のうち、腎特異的な要素の複合(同0.79、0.66-0.94)および心血管死(同0.71、0.56-0.89)についても結果は同様だった。重篤な有害事象の発生率は、セマグルチド群の方がプラセボ群より低かった(49.6% vs. 53.8%)。...