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熱波の影響で早産・早期正期産が増加

2024年6月24日  専門誌ピックアップ

米国で、熱波が早産(28-36週)および早期正期産(37-38週)の増加に影響するかどうかを、人口の多い50の大都市統計地域(MSA)の25年間の出生記録とDaymetの温度データを用いた全国的なコホート研究で検討。1993-2017年の単生児の出生5315万4816件(当該期間の米国の全出生の52.8%)のうち、暖候期(5-9月)の早産215万3609件と早期正期産579万5313件を解析対象とした。 その結果、熱波には早産および早期正期産の1日当たりの割合と正の関連があり、熱波の持続期間および温度と用量反応関係を示した。連続する4日間の平均気温がその地域の97.5パーセンタイルを超える場合に、その後の早産の率比は1.02(95%CI 1.00-1.03)、早期正期産児の率比は1.01(同1.01-1.02)だった。同じ曝露に対して、年齢29歳以下、教育レベルが高卒以下、人種・民族的マイノリティ集団に属する群で、早産の率比が1.04(同1.02-1.06)、早期正期産の率比が1.03(同1.02-1.05)だった。...