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小児期の逆境体験は神経認知機能の発達に影響

2024年6月24日  JAMA Pediatrics

小児が同時に複数の逆境を経験することと逆境の特定のパターンが神経認知発達に及ぼす影響をコホート研究で検討。米国全土で妊娠中の女性を登録して出生児を7-8歳まで追跡したCollaborative Perinatal Projectのデータを使用した。7歳までに発生した12の逆境的小児期体験の潜在クラス分析を実施して、小児期の逆境の共通パターンを同定し、5つの検査で神経認知発達を評価した。 対象児4万9853例(男児50.6%)のうち2万4436例(49.0%)は逆境を経験する確率が低かったが、残りは小児期の逆境の明確なパターンを反映する5つのグループに分類された。内訳は、親の厳しさとネグレクト3.3%、親の離婚と貧困17.5%、家族の不安定7.3%、家族の喪失、不安定、貧困3.0%、過密な住宅と貧困19.9%だった。このうち4つのグループの児は、逆境を経験する確率の低かった児よりも神経認知スコアが低く、標準化平均差は-0.07(95%CI -0.11--0.03)から-0.86(同-1.06--0.65)だった。...