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全身疾患が円錐角膜のリスク上昇に及ぼす影響

2024年6月23日  専門誌ピックアップ

欧州人集団(2万6742例)を対象に、よく見られる全身疾患と円錐角膜(KC)の因果関係をメンデル無作為化(MR)解析で検討。様々な全身疾患に関連する遺伝子変異をゲノムワイド有意水準で同定し、糖尿病、花粉症/アレルギー性鼻炎/湿疹、閉塞性睡眠時無呼吸、甲状腺機能障害、大動脈瘤、大うつ病性障害、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、僧帽弁逸脱を操作変数とした。 その結果、花粉症/アレルギー性鼻炎/湿疹(オッズ比 10.144、95%CI 2.441-42.149、P=0.001)と潰瘍性大腸炎(同1.147、1.054-1.248、P=0.002)に、KCのリスク上昇との関連が見られた。長期の高血糖状態は、KCの病態形成を遅らせることに関して潜在的な予防効果を示さず、双方の間に相関は認められなかった(同0.320、0.029-3.549、P=0.353)。残りの対象疾患についても、KCとの因果関係は示されなかった(すべての比較でP>0.05)。...