T1DMにGRA併用でSGLT2阻害薬の効果増強

1型糖尿病成人12例を対象に、インスリン療法の補助療法としてのSGLT2阻害薬とグルカゴン受容体拮抗薬（GRA）の併用療法の効果を、無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験で検討。インスリン単独（ベースライン）、SGLT2阻害薬（SGLT2療法）、SGLT2阻害薬＋GRA併用（併用療法）のそれぞれの時期に、持続血糖モニタリング、インスリン投薬、インスリン休薬中の血糖値とケトン体生成の測定を実施した。 その結果、併用療法はベースラインおよびSGLT2療法と比較して、平均血糖値（131 vs. 150および138mg/dL、P＜0.001およびP＝0.01）と、血糖値が70-180mg/dLの範囲内にある時間の割合（86％ vs. 70％および78％、P＜0.001およびP＝0.03）がいずれも良好で、低血糖症は増加しなかった。1日総インスリン投与量は、併用療法の方がベースラインおよびSGLT2療法より少なかった（0.41 vs. 0.56および0.52単位/kg/日、P＜0.001およびP＝0.002）。...