腎移植後の抗体関連型拒絶反応にfelzartamabが有望か、P2
2024年6月23日
New England Journal of Medicine
腎移植後180日以降に抗体関連型拒絶反応が発生した患者22例を対象に、CD38を標的とするモノクローナル抗体felzartamab(9回の16mg/kg静注)の安全性を第II相無作為化プラセボ対照試験で検討。移植から試験組み入れまでの期間中央値は9年だった。 その結果、軽度ないし中等度の輸液反応がfelzartamab群の8例で発生した。重篤な有害事象がfelzartamab群の1例、プラセボ群の4例で、移植片喪失がプラセボ群の1例で発生した。24週時点の形態学的抗体関連型拒絶反応の寛解率はfelzartamab群で高かった[82% vs. 20%、差62%ポイント(95%CI 19-100)、リスク比0.23(同0.06-0.83)]。微小血管炎症スコア中央値はfelzartamab群0点、プラセボ群2.5点[平均差-1.95(同-2.97--0.92)]、抗体関連型拒絶反応の可能性を示す分子スコアはそれぞれ0.17点、0.77点、ドナー由来遊離DNA値は0.31%、0.82%といずれもfelzartamab群で低かった。Felzartamabに反応した患者9例のうち3例で再発が報告...
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