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生体弁機能不全へのvalve-in-valveとSAVR再施行の予後を比較

2024年6月22日  専門誌ピックアップ

生体弁による外科的大動脈弁置換術(SAVR)後に生体弁機能不全となった患者を対象に、valve-in-valve(ViV)経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)とSAVR再施行の死亡率および合併症発生率を人口ベースの後ろ向きコホート研究で比較。傾向スコアマッチングにより、ViV-TAVR群とSAVR再施行群にそれぞれ患者375例を組み入れた。主要評価項目は全死亡率とした。 その結果、周術期の死亡率および脳卒中発生率は両群同等だった。ViV-TAVR群では大出血(2.4% vs. 5.1%、P=0.05)、急性腎不全(1.3% vs. 7.2%、P<0.001)、新規ペースメーカー植込み(3.5% vs. 10.9%、P<0.001)の周術期発生率が低かった。5年全死亡率は、ViV-TAVR群23.4%(95%CI 15.7-34.1)、SAVR再施行群13.3%(同9.2-18.9)だった。ランドマーク解析では、2年までは死亡率に群間差がなかった[ハザード比1.03(95%CI 0.59-1.78)]が、2年以降、ViV-TAVRは死亡率上昇(同2.97(1.18-7.47)]および心...