肥満患者の心房細動にデュアルDCCVで除細動成功率改善

心房細動が認められる肥満（BMI 35以上）患者200例を対象に、2組のパッドで同時に電気ショックを与えるデュアル直流除細動（DCCV）の有効性と安全性を前向き医師主導患者盲検無作為化試験で検討。1組のパッドで電気ショックを与える従来のシングルDCCVと比較した。主要評価項目は、除細動成功（持続の有無にかかわらず、初回除細動施行直後の洞調律復帰）とした。 その結果、除細動の成功率は、デュアルDCCV群の方がシングルDCCV群よりも高かった（98％ vs. 86％、P＝0.002）。デュアルDCCVは除細動成功の予測因子だった（オッズ比6.7、95％CI 3.3-13.6、P＝0.01）。処置後の胸部不快感発生率に群間差はなかった（両群の中央値10例中0例、P＝0.40）。心血管合併症の発生は認められなかった。...