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透析歴あり死亡ドナーからの腎移植で臓器機能障害リスク高

2024年6月21日  Journal of the American Medical Association

米国の58の臓器調達機関のデータを用いて、透析歴のある死亡ドナーからの腎移植レシピエントの転帰を後ろ向きコホート研究で検討。透析歴のある死亡ドナー514例とマッチさせた透析歴のない死亡ドナー514例(いずれも平均年齢33歳、高血圧19.1%、糖尿病7%)からの移植レシピエントそれぞれ954例と990例を解析対象とした。 その結果、透析ドナーからの腎移植は非透析ドナーからの腎移植に比べ、移植後の臓器機能障害(delayed graft function)リスク増加と関連した(59.2% vs. 24.6%、調整後オッズ比4.17、95%CI 3.28-5.29)。中央値34.1カ月の追跡での1000人年当たり発生率は、全移植片不全は透析ドナー群43.1、非透析ドナー群46.9(調整後ハザード比0.90、0.70-1.15)、死亡を打ち切りとした移植片不全(death-censored graft failure)は22.5、20.6(同1.18、0.83-1.69)、死亡は24.6、30.8(同0.76、0.55-1.04)で有意差は見られなかった。...