膵頭十二指腸切除後の出血源、胃十二指腸動脈は17％

膵頭十二指腸切除術を受けた患者3040例を対象に、他の部位と比較した術後の胃十二指腸動脈断端からの出血頻度および出血軽減戦略の結果をコホート研究の後ろ向き解析で検討。侵襲的介入を要する1次（初発）および2次（再発）出血の発生率、部位、治療を解析した。 その結果、1次出血が90例（3.0％）で発生し、そのうち胃十二指腸動脈が出血源だったのは15例（16.7％）で、出血部位不明24例（26.7％）、胃十二指腸動脈以外の部位51例（56.7％）だった。2次出血が23例で発生し、そのうち胃十二指腸動脈が出血源だったのは4例だった（17.4％）。23例が経験的な胃十二指腸動脈塞栓術またはステント留置術を受けたが、そのうち7例（30.4％）で二次出血が発生した。...