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DAPT中の患者、IV-tPA後のsICHリスク高い

2024年6月20日  JAMA Neurology

脳卒中発症前に抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)を受けていて急性虚血性脳卒中に対してアルテプラーゼ静注療法(IV-tPA)を受けた患者の症候性脳内出血(sICH)リスクをコホート研究で検討。主な評価項目は、sICH、院内死亡、退院時修正Rankin尺度スコア、その他の生命を脅かす全身性出血とした。 急性虚血性脳卒中で入院しIV-tPAを受けた32万1819例(平均年齢68.6歳、女性51.1%)が解析対象となった。sICHの発生率は、抗血小板療法なし、抗血小板単剤療法(SAPT)、DAPTでそれぞれ2.9%(18万2344例中5200例)、3.8%(11万7670例中4457例)、4.1%(2万1805例中893例)だった(P<0.001)。傾向スコアによるサブ分類後の調整解析では、SAPT(オッズ比1.13、95%CI 1.07-1.19)とDAPT(同1.28、95%CI 1.14-1.42)の両方にsICHリスク上昇との関連が見られた。抗血小板薬投与ありの場合、投与なしの場合よりも退院時のmRSスコアが2以下のオッズが低かった[SAPTのオッズ比0.92(95%CI 0.90-0...