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喉頭部異形成の軽度1割・重度3割で悪性転換

2024年6月20日  専門誌ピックアップ

世界保健機関(WHO)異形成分類システムに基づく喉頭部異形成病変の悪性転換率および悪性転換までの期間を後ろ向きコホート研究18件(対象者計3243例)の系統的レビューとメタ解析で検討した。 その結果、軽度、中等度、高度異形成病変の重み付け統合平均悪性転換率はそれぞれ10.9%、23.3%、30.5%で、非異形成病変の悪性転換率は4.5%だった。軽度異形成病変と比較して、中等度および高度異形成病変は悪性転換の確率が有意に高かった[オッズ比:中等度2.90(95%CI 2.06-4.09)、I2=0%、高度3.42(同2.11-5.52)、I2=40%]。非異形成病変は、軽度異形成病変に比べて悪性転換の確率が有意に低かった[同0.48(0.28-0.81)、I2=0%]。異形成の全グレードで、悪性転換までの全平均期間は28.8カ月(範囲22.0-35.6)だった。...