出生前フッ化物曝露で神経行動学的問題の増加と関連

米国ロサンゼルスのMaternal and Developmental Risks from Environmental and Social Stressors （MADRES）妊娠コホートのデータから母子229組を対象に、妊娠第3期の母体尿中フッ素（MUF）と児の3歳時の神経行動との関連を前向きコホート研究で検討。神経行動の定量化には、内向問題、外向問題、全問題の複合スコアを含む就学前の子どもの行動チェックリスト（CBCL）を使用した。CBCL複合Tスコアの範囲は28-100点で、60-63点は境界域、63点超は臨床域とされている。 その結果、比重調整後MUF（MUFSG）中央値［四分位範囲（IQR）］は0.76（同0.51-1.19）mg/Lで、32例（14.0％）の全問題Tスコアが境界域または臨床域だった。MUFSGが1 IQR（0.68mg/L）増加すると、全問題Tスコアが境界域または臨床域となる確率がほぼ2倍になり（オッズ比1.83、95％CI 1.17-2.86、P＝0.008）、内向問題複合Tスコアが2.29点増加し（B＝2.29、95％CI 0.47-4.11、P＝0...