2型炎症伴うCOPD、デュピルマブで増悪抑制

血中好酸球数300個/μL以上で示された2型炎症を伴う慢性閉塞性肺疾患（COPD）患者721例を対象に、デュピルマブ（300mg）の有効性および安全性を無作為化第III相試験で検討（NOTUS試験）。主要評価項目は中等度ないし重度の増悪の年間発生率とした。 その結果、中等度ないし重度の増悪の年間発生率は、デュピルマブ群0.86（95％CI 0.70-1.06）、プラセボ群1.30（同1.05-1.60）だった（発生率比0.66、95％CI 0.54-0.82、P＜0.001）。気管支拡張薬使用前の1秒量（FEV1）の変化量はデュピルマブ群の方がプラセボ群に比べ高く、最小二乗平均差は12週時点で82mL（P＜0.001）、52週時点で62mL（P＝0.02）だった。52週時点のSt. George’s Respiratory Questionnaire（SGRQ）総スコアの変化量に有意差は見られなかった。有害事象発生率は両群同等で、デュピルマブの確立されたプロファイルと一致していた。...