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BAP1腫瘍素因症候群の8割に爪乳頭腫

2024年6月18日  専門誌ピックアップ

BRCA1関連蛋白(BAP1)遺伝子の生殖細胞系列病的バリアントを有するBAP1腫瘍素因症候群(TPDS)患者47例(35家系、13-72歳)を対象に、爪の異常がBAP1 TPDSの早期発見マーカーになるかどうかを前向きコホート研究で検討。主要評価項目は爪の異常の種類および有病率とした。 その結果、爪甲白斑、線状出血、爪甲葉状剥離症、遠位爪過角化などの爪の異常が患者の87.2%(47例中41例)に見られた。爪乳頭腫(onychopapilloma)に一致する臨床所見の有病率は83.0%(47例中39例)で、30歳以上の患者では87.5%(40例中35例)だった。爪床生検を施行した5例の病理組織所見は爪乳頭腫に一致した。爪乳頭腫を呈する患者のほぼ全例(97.4%、39例中38例)に複数の爪乳頭腫が見られた。...