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IBDに結腸切除術施行でAKIと腎不全のリスク高い

2024年6月18日  専門誌ピックアップ

スウェーデンの炎症性腸疾患(IBD)患者8万2051例を対象に、結腸切除術(time-varying exposure:時間とともに変化する曝露)と将来の急性腎障害(AKI)および腎不全(末期腎不全の診断または慢性腎臓病による死亡)リスクとの関連を全国コホート研究で検討。関連性の評価にはCox比例ハザードモデルを用いた。 その結果、中央値14年の追跡期間中に、1万6479例が結腸切除術を受け、AKIが2556件、腎不全が1146件発生した。結腸切除術はAKI(調整後ハザード比2.37、95%CI 2.17-2.58)および腎不全(同1.54、1.34-1.76)の相対リスク上昇と関連した。結腸切除術前の期間と比較して、結腸部分切除術よりも結腸全摘術、一時的ストーマ造設を伴う結腸切除術よりも長期ストーマ造設を伴う結腸切除術の施行でAKIと腎不全の両方のリスクが上昇した。サブグループ解析で、潰瘍性大腸炎患者はリスクが高いことが示唆された。...