PCOS肥満女性に肥満手術で自然排卵発生率が改善

BMIが35以上で稀発月経または無月経を呈する多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）患者80例（年齢中央値31歳、白人79％）を対象に、肥満手術の有効性および安全性を多施設無作為化比較試験で検討。主要評価項目は52週間で生化学的に確認された排卵イベント数とし、手術（垂直スリーブ状胃切除術）群30例、内科治療（行動的介入＋薬物療法）群33例を解析対象とした。 intention-to-treat解析の結果、52週間での排卵回数中央値は手術群6回、内科治療群2回となり、手術群で自然排卵が2.5倍多く発生した（発生率比2.5、95％CI 1.5-4.2、P＜0.0007）。合併症発生率は手術群の方が高かったが、長期後遺症は認められなかった。有害事象発生率は手術群66.7％、内科治療群30.0％で、治療関連死は見られなかった。...