1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. オピオイド長期使用者、処方者離職で一部有害転帰増加

オピオイド長期使用者、処方者離職で一部有害転帰増加

2024年6月16日  British Medical Journal

長期オピオイド使用者を対象に、処方者の離職、オピオイド投与中止、臨床転帰の関連性を準実験的差分の差分研究で検討。何らかの理由で処方者が離職した患者と処方者が離職していない患者(各4万8079例)を組み入れ、長期オピオイド投与中止、過剰摂取、メンタルヘルス危機、入院または救急科来院、および死亡を評価した。 その結果、処方者が離職した患者では、長期オピオイド投与中止率が処方者離職前四半期から離職後四半期で1万人当たり132から229に上昇し、処方者継続の患者では97から100に上昇した(調整後差1.22%ポイント、95%CI 1.02-1.42)。中止率が最も高かった処方者離職後第1四半期では、自殺企図(同0.05%ポイント、0.01-0.09)、オピオイドまたはアルコール離脱(同0.14%ポイント、0.01-0.27)、入院または救急科来院(同0.04回、0.01-0.06)が一時的だが有意に増加した。処方者離職後4四半期全てで、メンタルヘルス危機(同0.39%ポイント、0.08-0.69)、オピオイドまたはアルコール離脱(同0.31、0.014-0.58)発生率が上昇した。...