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分娩時硬膜外鎮痛で重症母体合併症が35%減少

2024年6月16日  British Medical Journal

妊婦を対象に、分娩時の硬膜外鎮痛が重症母体合併症(SMM)に及ぼす影響を住民対象研究で検討。妊娠24+0週から42+6週で経腟または予定外帝王切開で分娩した女性56万7216例を組み入れた。主要評価項目はSMMとした。 その結果、12万5024例(22.0%)が分娩中に硬膜外鎮痛を受けた。SMMは2412例で発生した(出生1000例当たり4.3例、95%CI 4.1-4.4)。硬膜外鎮痛によって、SMM(調整相対リスク0.65、95%CI 0.50-0.85)、SMM+クリティカルケア入室(同0.46、0.29-0.73)、呼吸器疾患罹患(同0.42、0.16-1.15)が減少したが、このうち呼吸器疾患に関しては検出力不足で、信頼区間が広かった。硬膜外鎮痛の医学的適応がある女性(同0.50、0.34-0.72)では、適応がない女性(同0.67、0.43-1.03)よりもSMMリスクが低下した(差のP<0.001)。早産女性では(同0.53、0.37-0.76)、正期産または過期産女性(同1.09、0.98-1.21)に比べて、SMMがさらに顕著に減少した(差のP<0.001)。リスクの...