IBD診断後20年以上でも心不全リスクが高い
2024年6月14日
European Heart Journal
炎症性腸疾患(IBD)患者8万1749例[クローン病(CD)2万4303例、潰瘍性大腸炎(UC)4万5709例、未分類IBD(IBD-U)1万1737例]を対象に、心不全(HF)リスクについてスウェーデンの住民対象研究で検討。最大5例の一般参照群(38万2190例)および非IBDの全兄弟姉妹群(9万5239例)とマッチさせた。HFの標準化累積発生率とハザード比を評価した。 その結果、追跡調査期間中央値12.4年で、IBD群の5582例(発生率1万人年当たり50.3)、参照群の2万343例(同37.9)がHFを発症した。IBD群では、参照群よりもHFリスクが高かった(調整後ハザード比1.19、95%CI 1.15-1.23)。IBD診断後20年以上経ってもリスクは依然として有意に高く、IBD患者130例当たりHFが1例増加した。リスクの上昇は、IBDの各サブタイプでも認められた[CD:発生率46.9 vs. 34.4、調整後ハザード比1.28(95%CI 1.20-1.36)、UC:50.1 vs 39.7、同 1.14(1.09-1.19)、IBD-U:60.9 vs. 39.0、同...
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