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パーキンソン病に段階的両側FUS-STNは安全で効果的

2024年6月14日  JAMA Neurology

パーキンソン病(PD)への二期的両側集束超音波視床下核治療術(FUS-STN)の安全性と有効性を前向き非盲検症例集積研究で検討。磁気共鳴画像法(MRI)ガイド下の片側FUS-STN施行後に未処置側でパーキンソニズムが進行したPD患者6例を対象に2回目のFUS-STNを実施し、6カ月後の安全性およびoff-medicationでの統一パーキンソン病評価尺度パートIII(MDS-UPDRS III)により測定したベースライン(初回FUS-STN前)からの運動症状の変化を主要評価項目とした。 その結果、2回目FUS-STN後に4例で対側の舞踏病様ジスキネジア(choreic dyskinesia)が認められたが、3カ月までに消失した。4例で言語障害が発現し、6カ月時点ではうち2例に軽度障害が残っていた。ベースラインから2回目FUS-STNの6カ月後までにMDS-UPDRS IIIスコアは52.6%改善した(差の中央値23.0、95%CI 7.0-33.7、P=0.03)。2回目に治療を受けた側では64.3%改善した(同9.5、3.2-17.7、P=0.02)。...