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定期HPVワクチン接種で子宮頸がん発生率は大きく減少

2024年6月13日  British Medical Journal

英国イングランドでヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種プログラムが子宮頸がんと前がん病変(CIN3)の発生率に及ぼす効果を、既存解析に調査を12カ月追加した集団ベース観察研究で社会経済的困窮レベル別に検討した。 その結果、2006年1月1日から2020年6月30日にイングランド在住の20-64歳女性で子宮頸がんと診断されたのは2万9968例、CIN3と診断されたのは33万5228例だった。12-13歳で定期ワクチン接種を受けた女性の出生コホートにおいて、12カ月の追加期間の子宮頸がんとCIN3の年齢標準化調整罹患率は、HPVワクチン接種を一度も受けなかった女性の参照コホートよりもそれぞれ83.9%(95%CI 63.8-92.8%)と94.3%(同92.6-95.7%)低かった。貧困レベルが最も高い地域に住む女性は発生率が最も高かったが、HPVワクチン接種プログラムは貧困レベル5段階のいずれの地域でも大きな効果をもたらした。...