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糖尿病の早期強化血糖管理で最長42年のレガシー効果

2024年6月13日  Lancet

早期強化血糖管理と従来の血糖管理(食事制限)を比較するUK Prospective Diabetes Study(UKPDS)に参加した2型糖尿病患者を試験後さらに24年間モニタリングし、強化血糖管理のレガシー効果を調査(UKPDS 91)。事前に規定した7つの臨床転帰(糖尿病関連エンドポイント、糖尿病関連死、全死亡、心筋梗塞、脳卒中、末梢血管疾患、細小血管障害)を評価した。 その結果、試験終了後24年間(最長で計42年間)で、強化血糖管理のレガシー効果が後退する兆候はなかった。従来の血糖管理と比べた相対リスクは、スルホニル尿素薬またはインスリンによる早期強化血糖管理では全死亡10%(95%CI 2-17、P=0.015)、心筋梗塞17%(同6-26、P=0.002)、細小血管障害26%(同14-36、P<0.0001)の減少、対応する絶対リスクの減少はそれぞれ2.7%、3.3%、3.5%だった。メトホルミンによる早期強化血糖管理では全死亡20%(同5-32、P=0.010)、心筋梗塞31%(同12-46、P=0.003)の減少、絶対リスクの減少は4.9%、6.2%だった。...