ニボルマブ+高用量イピリムマブで尿路上皮がんの奏効改善
転移性尿路上皮がん患者169例を対象に、免疫治療のブーストとしてニボルマブ+イピリムマブを使用した個別化医療の有効性と安全性を第II相非無作為化試験で検討。全患者は、ニボルマブ4回投与で治療を開始した。86例はコホート1として、ニボルマブ+用量漸増イピリムマブにより1次治療(42例)、2次または3次治療(44例)を受けた。83例はコホート2として、ニボルマブ+高用量イピリムマブにより2次または3次治療を受けた。主要評価項目は客観的奏効率とした。 その結果、ニボルマブによる導入療法に対する奏効率は、コホート1の1次治療群29%、コホート1の2次または3次治療群23%、コホート2群20%だった。個別化医療に対する奏効率は、コホート1の1次治療群48%(90%CI 34%-61%)、コホート1の2次または3次治療群27%(90%CI 17%-40%)、コホート2群33%(90%CI 23%-42%)だった。安全性の懸念により、コホート1の治療は中止され、コホート2の1次治療も実施されなかった。...
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