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COPDと喘息、早期診断と治療で医療機関の利用頻度が低下

2024年6月12日  New England Journal of Medicine

カナダで、診断未確定の慢性閉塞性肺疾患(COPD)または喘息の成人を対象に、早期診断と治療によって呼吸器疾患による医療機関の利用が減少し、健康転帰が改善するかどうかを多施設共同無作為化比較試験で検討(UCAP試験)。地域住民3万8353例に問診を行い、595例を診断未確定のCOPDまたは喘息と判定し、508例を介入群(呼吸器科医による評価と患者教育、253例)または通常ケア群(255例)に割り付けした。主要評価項目は、呼吸器疾患による医療機関利用の年間発生率とした。 その結果、主要評価項目の年間発生率は、介入群の方が通常ケア群よりも低かった(0.53件vs. 1.12件/人年、発生率比0.48、95%CI 0.36-0.63、P<0.001)。試験開始時から12カ月時点までに、St. George Respiratory Questionnaireスコアは介入群が10.2ポイント、通常ケア群が6.8ポイント低下した(差-3.5ポイント、95%CI -6.0--0.9)。FEV1は、介入群が119mL、通常ケア群が22mL改善した(同94mL、50-138)。有害事象の発生率は2群とも同...